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Dream

対談
その1

代表取締役社長 石井 和徳 技術(shù)本部
IF技術(shù)部 丸形技術(shù)課
田中 洋則

未來創(chuàng)造研究會のAグループを代表して石井社長との対談に臨むのは、コンセプターとして新たなコネクタを顧客に提案している技術(shù)本部 IF技術(shù)部 丸形技術(shù)課の田中 洋則だ。ヒロセの未來に向けてどの方向に事業(yè)を伸ばしていくのかチームとして議論。その過程で話題となった、コネクタ専業(yè)メーカーとしての強(qiáng)みをどう生かしていくべきなのか、そしてすでに取り組み始めているセンサーの話題や新規(guī)事業(yè)に取り組む際の組織體制はどうあるべきなのかについて、石井社長に投げかけた。

コネクタ専業(yè)メーカーとしての強(qiáng)みと弱み

田中 : 未來を語るうえで、コネクタ専業(yè)メーカーとしての強(qiáng)みと弱みをどうとらえていらっしゃるのか、ずばりお聞きしたいと思います。また最近では、新たな事業(yè)としてスイッチやセンサーにも取り組んでいますが、センサーとコネクタのモジュール化といった、センサーを絡(luò)めた事業(yè)を新たに伸ばしていくというアイデアについては、どのようにお考えでしょうか。

石井社長 : まずは、部品メーカーとして自分たちの立ち位置について考えていくべきだと思います。我々部品メーカーは戦える市場が多岐にわたり、自身で戦略を作成でき、またいろいろなオプションを選択できることは大きな強(qiáng)みの1つ。先端コンシューマー機(jī)器などを提供するセットメーカー各社が時代の変遷のなかで苦労されている狀況を考えれば、部品メーカーのアドバンテージは大きいものがあります。しかも、“つなぐビジネス”というのは、機(jī)器の電子?電動化(ICT化)の流れのなかで確実に広がっており、その中で多種多様なニーズに対して高度なソリューションが求められるコネクタは、難易度の高い部品の1つとして簡単にまねのできないビジネスとなっています。仮に新たな企業(yè)が新規(guī)參入しても、ビジネスとして成立させるのが非常に難しいこの“つなぐビジネス”において、我々は強(qiáng)い立ち位置にあると考えています。

田中 : 一方で専業(yè)メーカーとしてのデメリットはどんなところにあるとお考えでしょうか。

石井社長 : これまでのヒロセ電機(jī)は、専業(yè)メーカーとしてコネクタ単體、スイッチやセンサー単體でしか、ものを語れませんでした。しかしお客様は、システム的な提案を含めた、総合的なソリューションを求めてこられるようになりました。だからこそ、各種デバイスやモジュール類を“つなぐ”システムソリューション提案をお客様にどう提供していくのかを深く追求していく必要があります。そういう難しい狀況だからこそ、逆にチャンスが広がってきているはずです。ハードウェアよりもソフトウェアやサービスを指向しているお客様も増えている一方で、ハードウェアに関してはよりプロフェッショナルな要求が増えてきています。そのリクエストにしっかり応えていくには、それ相応の努力をしていく必要があると考えています。田中君が言う通り「コネクタ+センサー」「コネクタ+スイッチ」、もしくは他のデバイスとのリレーションは非常に重要です。

田中 : コンセプターとして活動しているなかで、センサーを搭載することで付加価値として提案できるという話をお客様から頂く機(jī)會が増えているように感じています。

石井社長 : これからも、更にお客様の方から色々教えてもらえる機(jī)會が増えるような投げかけが必要です。また、お客様が全ての答えをお持ちでないケースも出てきています。従って、より深く自分たちが考えて、アイデア出しをしていかないとニーズに対応できないということになります。モジュール化のような対応をどんどん進(jìn)めていくべきだというのは田中君の言う通りかもしれませんが、それを全部自分たちでやるのは現(xiàn)実的に厳しい部分もあります。だからこそ、全社で取り組んでいる『3C(Customer、Company、Competitor)プラス1C(Co-operator)』という視點(diǎn)でニーズに対応していくというマーケティング活動は、重要な施策の1つです。このCo-operator(協(xié)力者)とのリレーションの強(qiáng)化が、ヒロセ電機(jī)の飛躍へのきっかけとして重要な要素になってくるでしょう。自分たちだけの力では、高いレベルの提案まで持っていくのはとても大変ですからね。

新技術(shù)へ向けた
組織體制のあり方

田中 : センサーなどを含めて挑戦していくなかで、現(xiàn)狀は営業(yè)やコンセプターがお客様のもとへお伺いし、ヒントとなるものを設(shè)計部署に落としこんで製品化するという流れが一般的です。ただし、最終的にお願いするための工場の受け入れ態(tài)勢も含めた一連の流れを作るのが難しく、結(jié)局設(shè)計部署がすべて背負(fù)ってやっていかなければいけないケースが多くなっていると感じます。このような新規(guī)分野の案件は、一環(huán)で取り組めるような組織がどこかに必要だと思うのですが、その點(diǎn)についてはいかがでしょうか。

石井社長 : 田中君が指摘する通り、今までのやり方の延長では大きな拡大を求めるのは難しいのが現(xiàn)実かもしれません。ただし新規(guī)事業(yè)については、もっと突っ込んで見ていかないといけないように私は思います。例えばセンサーで考えてみると、センサーの「何で」戦うのかをしっかり見ていかないといけないはずで、そこを見極めることができたら積極的なリソースの投入につなげていけるのではと考えています。工場での受け入れ態(tài)勢という部分は現(xiàn)狀のビジネスの課題でもありますし、新しい技術(shù)に挑戦するという観點(diǎn)でも、今のままの組織や體制でやっていくのは非常に難しいと考えています。5年10年先のマーケットを見據(jù)え、課題を見つけていくためには、相當(dāng)考えていかなければなりません。しかし、現(xiàn)狀のことをやりながら先に向けて取り組めるのかというと、人はそこまで器用ではない。本來はトップの仕事ではありますが、10年先を考える専任のチームも必要になるのは間違いありません。これからは事前に予測し狙っていかないと成功しない時代になってくるはずで、専任のチームなり組織なりを作っていくことがヒロセの未來には必要だと考えています。

田中 : 石井社長から直接専任のチーム創(chuàng)設(shè)の必要性などを伺ったことがなかったので、とてもいい機(jī)會を設(shè)けていただけたと感謝しています。確かに目の前の仕事に忙殺されてしまうこともしばしばですが、我々のような世代がどんどん発信していけるようにしていきたいと改めて思いました。

石井社長 : 単品での商売は確かに難しくなっています。同業(yè)他社はM&Aなどを含めて巨大化していますが、我々は逆に外部とうまく協(xié)業(yè)しながら提案力をアップしていこうという考え。だからこそ、情報感度は人一倍研ぎ澄ましておくことが大事になってきます。田中君のように、普段からお客様の元に出向いている技術(shù)屋が色んなことに觸れて感じることがとても大切で、新しいアイデアがあればどんどん仮説検証して欲しいと思っています。ただし、技術(shù)屋が突拍子もないことをお客様の前で語りにくいでしょうから、そんなときこそ営業(yè)の力を借りるべきです。営業(yè)がAといったら技術(shù)屋がBという、するとお客様はCやDならどうだろう、というキャッチボールができると會話の幅が広がり、新しいアイデアが生まれて來るはず。ぜひ営業(yè)も絡(luò)めてどんどん進(jìn)めてみてください。

田中 : ぜひ営業(yè)も巻き込んでいきたいと思います。
ありがとうございました。